カワタツブログ

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司馬遼太郎「尻啖え孫市」の雑賀孫市は女好きで魅力的?

 

 

小説が読みたかったので、

久々に司馬遼太郎さんの小説を読んでみました。

あまり行ったことのない田舎の図書館に、

目ぼしいものがあまりなかった中で見つけたのがこれ。

 

 

 

 

 

 

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雑賀集(さいかしゅう)という紀州和歌山県)の鉄砲集団の頭領の、

 

雑賀孫市

 

を主人公にしたもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雑賀衆って何?

 

っていう人は多いですよね?

戦国時代、雑賀州は当時最強の鉄砲傭兵集団と呼ばれ、

織田信長尾張と美濃を制して京に入った頃、

「雑賀を味方に付けたものが天下を取る」と言われ、

いろいろな大名が雑賀を雇おうと必死になっていたそうです。

傭兵ということはどこかの大名の支配下に入っていたわけではなく、

お金で大名に雇われて戦に参加していたわけですね。

孫市はその頭領で、

鉄砲が上手く、戦も上手。

この人を題材にした小説です。

 

 

 

 

 

雑賀孫市(さいかまごいち)とは?

 

しかし、雑賀孫市って「村上海賊の娘」で出てきた狡猾な感じと違って、

前田慶次みたいな大男で、

力が強く足もめっぽう速くて、

しかもすごく女好きという男。

女好きというか「女と遊ぶのが趣味」くらいで。

僕みたいな人間がCDや本を山ほど買い集めるのと同じように、

気に入った女性がいたら、

ことごとくナンパして見る感じで。

正直羨ましい。

こういうことを出来るならばやってみたい(笑)


しかし、司馬さんに書かせると大概こういう魅力的な仕上がりになるのか…?

誇張なのか、はたまた他の人にはここまで魅力的には書けないものなんでしょうか?


鉄砲の達人としては、上巻119ページ位の鉄砲芸が見事です!

 

しかし、孫市って最後は秀吉の家臣になったんじゃないですか?

この本では40歳で死んでる…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

織田信長は「古いものを壊し、新しいものを作った」と評価

 

あと、この作品での織田信長の評価が面白いです。

 

信長は先鋭的なことを次々とやり、旧式の古い権力をぶち壊して、

新しい世の中を作った。

秀吉と家康は後に続いただけ。

 

ということ。

たしかに、今の結果だけ見れば、

 

信長って結局天下統一の最後まではいけなかったじゃん。

秀吉や家康と比べるとそんなに大したことないんじゃない?

 

と思ってしまうかもしれません。

 

でも、鉄砲を実戦で完全に実用して、

長篠で武田勝頼を大敗させたのは、

新しい、いわばセンスあってのものだし、

比叡山延暦寺焼き討ちも、古い権力がのさばってるのを我慢できなかった。

古いものを壊して新しいものを作るセンスが抜群だったわけですね。

秀吉や家康はこれに学んだわけでしょうか。

いや、家康はそんなに新しいことはしていないかな?

 

しかし、作中で鉄砲の達人、いや超人とも言って良い孫市が、

何度も信長を射殺しようと狙うのですが、

100発100中の孫市が何度狙っても、

兜に当たったりして運良く避けて、

 

この信長の運の良さが天下を取らせた

 

みたいな話もありましたね。

 

 

 

 

 

 

「尻啖え」とは?

 

そして、この本の「Siriから絵孫市」じゃなくて「尻啖え孫市」というタイトルですが、

(1回間違えてこう変換された)

「尻啖え」というのは要するに、

 

お尻ペンペン

 

のことです。

自分で叩く方ですね。

今年のサマソニで見た、エレファントカシマシの宮本がお尻ペンペンしてたの思い出す…(笑)

 

孫市が

 

信長なんで尻啖え!

 

みたいに口癖のように言ってたんでこのタイトルにしたみたいなんですが、

要するに、

 

「お尻ペンペン孫市」

 

みたいなタイトルなんですよね、この本。

流石に司馬さんも

 

このタイトルしかあり得ないんんだが、

このタイトルはどうだろう?

女性の読者が付いてくれるか…?

 

と作中で不安を描いてるのが面白いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読み終えて寂しい

 

この本も他の司馬さんの小説同様に、

 

読み終えるのが寂しかった…。

 

孫市との別れが寂しかった。

と思えるくらいなので、是非読んでみてください!

 

 

尻啖え孫市 新装版(上) (角川文庫)

尻啖え孫市 新装版(上) (角川文庫)

 

 

 

尻啖え孫市 新装版(下) (角川文庫)

尻啖え孫市 新装版(下) (角川文庫)

 

 

 

 

そういえば、昔こんな記事も書きました。

よろしければ。

tatsuyakawakami.hatenablog.com

 

 

 

実は歴史のライティングの仕事が打ち切りになってしまって、

代わりのものを見つけるまでヒマしそうなんです。

なので、また頻繁にブログを更新していくかもしれません。

ネタがあればいいんですけどね。

ないんですよね〜(笑)

 

それでは、今日はこの辺で失礼します!

読んでくれてありがとうございます!